脳神経外科ジャーナル
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症例報告
CEAにより血行再建を行いえた大動脈炎症候群による総頚動脈閉塞症の1例
山木 哲近藤 礼長畑 守雄伊藤 美以子齋藤 伸二郎佐藤 慎哉嘉山 孝正
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2012 年 21 巻 11 号 p. 885-889

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抄録

 総頚動脈閉塞症 (CCAO) に対し頚部頚動脈内膜剥離術 (CEA) を行うことはまれであるが, 今回, 大動脈炎症候群に合併したCCAOに対しCEAを施行し良好な結果を得ることができた1例を経験したので報告する. 症例は58歳女性で一過性脳虚血発作にて発症した. 大動脈炎症候群によるCCAOを認めたが, 神経放射線学的検討にて術前に閉塞部分はごく限局していることが診断しえたためCEAによる血行再建を行った. 本例のごとく閉塞が限局しその近位部および遠位部の開存が術前に確認できる場合には順行性の血行再建が行えるCEAは有効な方法である.

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© 2012 日本脳神経外科コングレス
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