Journal of UOEH
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DPC (Diagnosis Procedure Combination) データの臨床研究利用
康永 秀生松居 宏樹堀口 裕正伏見 清秀松田 晋哉
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2014 年 36 巻 3 号 p. 191-197

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抄録

DPC (Diagnosis Procedure Combination) は,わが国で独自に開発されたケースミックスに基づく患者分類システムであり,入院医療費の包括支払制度とリンクされている.DPCシステム導入の主な目的は,診療報酬の電子請求システムを実装すること,および電子データの蓄積と公開による医療の透明性の確保である.DPCデータには様式1の患者基本情報とEFファイルの診療行為明細情報が含まれる.DPCデータの利点は,臨床研究にも適用できる詳細なプロセスデータおよびいくつかの臨床データが含まれていることである.本稿では,DPCデータベースの構造と内容を説明するとともに,米国の全国入院患者情報と比較しつつDPCデータの臨床研究利用可能性について解説する.

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© 2014 産業医科大学
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