γ線照射と米のミクロフローデ
穀類の微生物に関する研究第9報
1967 年 41 巻 11 号 p. 578-584
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1967 年 41 巻 11 号 p. 578-584
(1)日本産玄米,白米およびスペイン産白米の貯蔵を目的としてCo60のγ線照射を試みた.その結果,これらの米のミクロフローラを構成する主要菌は,いずれも2×105R～3×105 R程度で殺菌されることがわかった.
(2)ポリエチレン包装のまま0～4×105 R程度照射した米は, 30°または10°で30日間保存しても菌数の増加はみられなかった.
(3)日本産玄米,白米,スペイン米において,殺菌にRP-C株で8×105 R, O-1株で3.5×106 Rを要するような放射線抵抗性菌Red Pseudomonasが検出された.また玄米からは放射線抵抗性無胞子酵母が分離されたが,他の米からは分離されなかった.
(4)外白米の場合,スペイン米の例ではあるが,その微生物変質の主因と考えられるAspergillus, Penicilliumなどの糸状菌は2×105～3×105 Rで殺菌される.
