1977 年 24 巻 1 号 p. 37-39
実用規模で大量のタマネギをγ線照射処理する際に必要となる発芽防止必要最低線量および線量率効果の有無について,札幌黄を用いて検討した。
(1) 0.5および1krad照射では発芽防止効果は不十憂であったのに対し, 2~5krad照射では顕著な効果が認められたことから,発芽防止必要最低線量は2kradであると考えられた。
(2) 実用照射時に使用可能と考えられる5×1O3~1×105rad/hrの線量率範囲では,発芽防止効果に及ぼす線量率効果はほとんどないと考えられた。