日本学術振興会特別研究員
2000 年 2000 巻 51 号 p. 278-288
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いかなる部分的存在者でもない存在者全体は存在するか。つまり、世界全体は、その個々の部分と同じく存在するだろうか。これは、形而上学全般にとって重要であり得るにもかかわらず、十分に検討されてこなかった問題である。本稿で我々は、この問題を主として現代の英米系の哲学の流れをもとに検討する。我々はまず、存在者全体、世界全体の存在の問題を明確にし ( (1) )、その上で、その存在についての主要な疑問点を考察し ( (2) ~ (3) )、その考察から得た結論を示す ( (4) ) ことにする。
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