2012 年 32 巻 1 号 p. 55-59
サルコイドーシスの心病変をいかに診断するか,ここではその検出のスクリーニング手段について概説する.すでに他臓器においてサルコイドーシスが確定診断されている例では,経時的な心電図と心エコーの観察が重要である.一方,サルコイドーシスと診断されていない例でも心疾患として高度房室ブロック,原因不明な心不全,心室性不整脈をきたす場合には鑑別すべき疾患として同疾患を疑い,心エコーおよび心臓MRI,またACE活性およびCTによる縦隔リンパ節腫大のチェックが重要である.