コンクリート工学
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ASRにより劣化したコンクリート橋脚の補修・補強工法による抑制効果
石井 浩司奥田 由法谷川 伸鳥居 和之
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2005 年 43 巻 7 号 p. 42-50

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抄録

我が国でASRにより損傷を受けた構造物が確認されて以来, 各種のASR抑制対策が確立されたが, その効果は十分に検証されたわけではない。最近では, ASR膨張が原因と考えられる鉄筋破断までも確認されている。著者らは, 長年にわたりASR損傷橋脚に対する補修・補強工法のASR抑制効果に関する一連の調査・研究を行ってきた。本報告は, ASR対策工法として樹脂塗装工法, 鋼板巻き立て工法, PC鋼材巻き立て工法に注目し, 大型RC試験体の長期暴露試験, 実橋脚での補強後の追跡調査に基づき, 各工法のASR抑制効果, 特徴, 今後の課題などを考察したものである。

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© 公益社団法人 日本コンクリート工学会
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