2009 年 6 巻 3 号 p. 157-162
ハトムギ (Coix lacryma-jobi L. var. ma-yuen Stapf) は伝統薬として長年用いられ,抗腫瘍,抗肥満,抗糖尿などの機能をもつことが知られている.ハトムギの子実,渋皮,薄皮,外殻の全ての部分の熱水抽出物の変異原性について検討するために,細菌を用いた復帰変異試験,マウスリンフォーマ試験およびマウス小核試験を実施した.その結果,いずれの試験においても陰性の結果が得られ,被験食は生体に対し,変異原性を有する可能性はないと考えられた.