砥粒加工学会誌
Online ISSN : 1880-7534
Print ISSN : 0914-2703
ISSN-L : 0914-2703
炭素鋼の正面フライス加工におけるバリの抑制におよぼす被削材のレーザ熱処理の効果 (第2報)
—レーザ照射条件とカッタ経路の最適化—
鬼頭 昂志田中 隆太郎細川 晃上田 隆司古本 達明
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 54 巻 6 号 p. 359-365

詳細
抄録

著者らが提案した,レーザを用いた被削材の部分的熱処理によるバリの抑制方法について,より効率的なバリの抑制を実現するために,フライスカッタの出口角度,送り速度,切削速度およびレーザ照射強度が切削後の端部形状におよぼす影響を調査した.その結果,切削後の被削材端部の形状は,カッタ出口角度と送り速度によって定まる切取り厚さと,カッタ出口角度と切削速度によって定まる熱処理部の切削時間に依存することが明らかとなった.また,レーザ照射条件を制御して深いマルテンサイト層を生成することによって,より確実にバリの発生を抑制することができることが明らかとなった.

著者関連情報
© 2010 社団法人 砥粒加工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top