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DOIとは

永続的識別子(PID)


Persistent Identifier (PID) 
コンテンツ(デジタルオブジェクトや特定の物、人)に対して、永続的で変更されることのない識別子のことです。

例として
  • ISBN・・・書籍に付与される識別子
  • DOI・・・主に学術論文や研究データ等のコンテンツに付与される、学術情報分野の主要識別子
  • ROR ID・・・研究成果に関連する組織に付与される識別子
  • ORCID・・・研究者個人や著者に対して付与される識別
  • などがあります。

    各PIDに管理機関があり、「PIDが割り当てられたコンテンツとその場所(URL)の関係」を管理しています。
    コンテンツの所在が変わっても、管理機関のシステムがそれを更新することでリンク切れを起こしません。

    コンテンツにPIDを付与することで、そのコンテンツに迷わず永続的にアクセスすることができます。



    国際標準の永続的識別子 "DOI"


    DOIはDigital identifierの頭文字であり、様々なコンテンツに登録される、永続的な識別子(PID)の1種で、ISOにより国際的に標準化された規格です(ISO26324:2012)。

    DOIは、各機関に固有のプレフィックスと、個々のコンテンツを特定するサフィックスから構成されています。
    また、DOIの前に「https://doi.org/」を付けることにより、URLとして機能させることができます。


    DOIとは




    DOIに関する詳細は、DOI財団が発行しているDOI Handbookをご参照ください。




    DOIのしくみ


    DOIを登録し、メタデータを正しく更新していくことで、コンテンツを一意に識別できるとともに、リンク切れの心配なく永続的なアクセスが可能になります。

    また、DOIは人間だけでなく機械も使用できるように設計されています。

    DOIとは2


    DOI登録の意義


  • FAIR原則に従った学術コンテンツ公開の実現を支える

  • FAIR原則とは、国際的な研究者グループによって明文化された、データなどのデジタルな資産を誰もが見つけやすく、アクセスしやすく、再利用しやすくするための指針です。
    以下の4つの英単語の頭文字から構成されています。
    発見可能性(Findable)/アクセス可能性(Accessible)/相互運用性(Interoperable)/再利用性(Reuseable)

    コンテンツのデジタル化が進む現代において、データ(コンテンツ)の識別やアクセス性の向上、相互運用性の実現に貢献している DOIは、FAIR原則を支える基盤となっています。


  • コンテンツへのアクセスや引用を容易にする

  • コンテンツの利用状況をトラッキングし、その影響力を評価できる

  • コンテンツに半永続的にアクセスできることで、コンテンツの信頼性や品質向上に役立つ



  • DOIの登録・管理に必要なもの


    DOIの恒久性を保証するためには、リポジトリ、ランディングページ、メタデータを継続的に管理していくことが必要です。

  • リポジトリとは
  • コンテンツを蓄積・提供する情報システムのことで、大学や研究機関が研究成果を蓄積・提供する機関リポジトリなどがあります。

  • ランディングページとは
  • DOIと関連付けられたwebページのことで、DOIを解決(クリック)したときに表示されるページを指します。

  • メタデータとは
  • コンテンツを情報検索システムで検索可能とするために、DOIに紐づけられるコンテンツ本体の基本情報のことです。書籍や論文等では書誌情報ともいい、コンテンツにDOI登録をする際に提出が必要です。
    文書であれば著者名・表題・発表年月日・キーワードなどの項目が一般的です。
    メタデータが検索アルゴリズムに影響することで、コンテンツが見つけやすく、アクセスしやすくなり、可視性と流通性が向上します。



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