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【開催予定】ジャパンリンクセンター「対話・共創の場」(第12回)


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広く、皆様のご参加をお待ちしております。
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日時 2026年2月2日(月)13:30-18:00(13:00開場)(予定)
開催形式 ハイブリッド、現地会場 JST東京本部別館1階ホール
主催 ジャパンリンクセンター、開催事務局:科学技術振興機構 情報基盤事業部
対象者 JaLC会員を中心に、オープンサイエンスや学術情報流通・活用に関心のある方
テーマ 「AI時代におけるメタデータの再考」

AIの進展は、学術情報の発見・共有・再利用のあり方を大きく変えつつあります。
AIが膨大な情報を直接解読・処理できるようになり、自然言語によるコンテンツの検索や、情報の抽出・要約、メタデータの自動生成も技術的に可能となってきています。この急速な変化に伴い、メタデータの役割も変化してきており、従来のように厳密なメタデータを作成する必要性そのものが問い直される状況も生まれています。一方で、AI活用においては、その正確性や透明性、参照情報源の保持といった課題も浮き彫りになっており、それらを補完する役割をメタデータが担うことも考えられます。
今回の「対話・共創の場」では、FAIR原則に基づく学術情報コミュニケーションにおけるメタデータの役割を改めて問い、その可能性と課題を幅広く議論します。さらに、AIの可能性を最大限に活かした新しいメタデータの設計や、人間のキュレーションと機械生成のバランスについて、出版社、リポジトリ、研究者など様々な立場の方々を迎え、その新たな役割と責任について議論します。
プログラム 13:30 開会挨拶

13:35-14:00 第1部 メンバーミーティング
・JaLCの近況
・「公的資金研究データリポジトリ(GRANTS Data)」のご紹介

14:00-16:45 第2部 テーマセッション「AI時代におけるメタデータの再考」
・基調講演
「 標準化と多様化:生成AIが橋渡しする「柔らかいメタデータ」の可能性 」
 国立情報学研究所コンテンツ科学研究系 教授(兼任)
 データサイエンス共同利用基盤施設 人文学オープンデータ共同利用センター
 北本 朝展

<概要>
本講演では、これまでの「堅いメタデータ(Hard Metadata)」と対比させて「柔らかいメタデータ(Soft Metadata)」という概念を提案する。従来、メタデータに関する議論は、相互運用性のための標準化を重視してきた。しかし標準化には合意形成のコストが必要となるのに加え、合意が難しい情報は抜け落ちてしまうという課題があった。この課題に対して、生成AIが多様なメタデータを柔軟に橋渡ししてくれれば、多様性を犠牲とせずにファインダビリティなどを向上できるのではないか。生成AIがゲームチェンジャーとなる時代のメタデータの標準化と多様化について、利用事例と共に議論する。

・各機関の取り組み紹介:
(1)「AI技術の革新と現場のギャップ」
   - 大澤 剛士(東京都立大学)
(2)「AIを取り入れたサービス構築とメタデータ」
   - 小立 健太(株式会社 南江堂)
(3)「メタデータ技術に基づいた研究データ知識化の実現」 
   - 小林 紀郎(理化学研究所)
(4)「AIの進展に伴うメタデータに関する図書館職員の変わる役割と変わらない役割:
  機関リポジトリとデジタルアーカイブに関する京都大学の事例から」
   - 野中 雄司(京都大学附属図書館)

・パネルディスカッション
モデレーター:武田 英明(JaLC運営委員会委員長、国立情報学研究所)
パネリスト:
・大澤 剛士(東京都立大学)
・北本 朝展(国立情報学研究所)
・黒沢 俊典(NPO医学中央雑誌刊行会)
・小立 健太(株式会社 南江堂)
・小林 紀郎(理化学研究所)
・野中 雄司(京都大学附属図書館)

16:40 閉会挨拶 ※オンライン配信終了

16:55-17:55 意見交換会 ※現地会場のみ
現地会場にて対面の意見交換会を行います。
オンライン配信は行いません。ぜひ、現地でのご参加をご検討ください。

※プログラム内容、時間は変更される可能性があります。
参加申し込み 参加をご希望の方は参加申込フォームよりお申込みください。