DOI® HANDBOOK

1.8 DOIシステムの規格化

  1. DOIハンドブック
  2. 第1章 DOIシステムの概説
  3. 1.8 DOIシステムの規格化

DOI®システムはISO規格に準拠しています。

1.8.1 ISO 26324

DOIシステムは、国際標準化機構(ISO)(委員会ISO TC46/SC9「識別とドキュメンテーション」担当)によりISO 26324、デジタルオブジェクト識別子システムとして規格化されました。この国際規格は、DOIシステムの構文、記述および解決機能コンポーネントやDOI名の作成、登録および管理に関する一般原則を定めています。

DOI®財団はISO 26324登録管理機関です。他の識別子規格と同様、DOIシステムの公的規格を作成により、管理された名前空間が作成され、登録期間を通じて入力されます。

ISO 26324はDOIシステムを実装するために必要な特定の技術を規定するものではありません。これらは登録管理機関が選択し、実装します。

注:ノーマン・パスキン(Norman Paskin)が、DOI標準化の歴史/ケーススタディ「The Digital Object Identifier: From Ad Hoc to National to International(デジタルオブジェクト識別子:アドホックから全国的、そして国際的なシステムへ)」を執筆しています。

1.8.2 関連する外部規格への適合

DOIシステムは、URLを含む関連する一般的な外部の正式な規格との適合性を確保するためにも開発されました。

DOIシステムは、DO-IRPプロトコルに準拠したHandleシステム®を実装しています(デジタルオブジェクト識別子解決プロトコル(DO-IRP)仕様書 を参照してください)。

DOI財団は、デジタル資産の検索性、アクセス性、相互運用性、再利用性を向上させるガイドラインを提供するFAIR原則を支持しています。FAIR原則は、データの量、複雑さ、作成速度の増加に伴い、人間がデータを扱う際に計算機の支援にますます依存するようになっていることから、機械による実行可能性(人間の介入を一切必要としないか、最小限に抑えて、データを検索、アクセス、相互運用、再利用する計算システムの能力)を重視しています。FAIRの原則は、EIDRなどDOIシステムのユースケースには当てはまらない場合がある点に留意してください。