4.1 システムメタデータの導入
メタデータがなければ、識別子の価値はほとんどありません。メタデータは、この文脈では、識別された参照先に関する情報として定義でき、人間や機械に、識別された参照先を利用するために必要なデータを提供します。メタデータには、名前、識別子、説明、種類、分類、場所、時間、測定値、関係など、その他対象物に関連するあらゆる種類の情報が含まれます。
メタデータは様々な方法でグループ化できるため、識別されたエンティティ(対象物)に対して存在する様々なメタデータ群について用語を定義しておくことは有用です。DOIについて説明する際には、以下の定義を使用します。
- DOI®システムメタデータ:ISO 26324で定義され、本書の10.1 システムメタデータモデル項にも記載されている、対象物のメタデータ。対象物サブタイプ内での対象物の記述の一貫性を確保し、ユーザーが各DOIレコードを区別できるようにすることを目的としています。このメタデータは、登録機関によって収集・保存されます。
- 登録機関メタデータ:登録機関がその業務の一環として保存するあらゆるメタデータ。これにはDOIシステムメタデータが含まれますが、同じ対象物サブタイプのレコードの区別以外にも、アプリケーションを支援する他のメタデータも含まれる場合があります。
- 対象物メタデータ:登録機関によって保存されているかどうかに関係なく、対象物に関するすべてのメタデータ。
- 基本メタデータ:DOIシステムメタデータの一部であり、対象物を定義するのに十分な追加メタデータを可能にします。必要なフィールドは、対象物タイプとサブタイプによって異なります。
- 管理メタデータ:DOIシステムメタデータで使用されるDOIレコードに関する記述要素。
登録機関はメタデータの収集と保管に責任を負います。登録機関はメタデータの保管場所を決定し、アクセスを提供します。場合によっては、ハンドルシステムを通じてアクセスが提供されることもあります。ただし、メタデータレコードがハンドルシステムのDOIレコードに存在しなければならないという要件はありません。
図9のように、登録機関(RA)によるメタデータの扱いには2通りあります。
- 対象物の提供者から入力メタデータを収集する(通常は対象物の記述と関連する権利およびポリシー)。
- DOIシステムサービスをサポートするために、一定レベルの出力メタデータまたはサービスメタデータを提供する。
入力メタデータは、サービスのメタデータの一部(必ずしも全部ではありません)を提供します。場合によっては、メタデータ宣言そのものが1つの完全なDOIシステムサービスとなります。