DOI® HANDBOOK

6.5 エンティティの断片(フラグメント)の動的識別

  1. DOIハンドブック
  2. 第6章 DOIアプリケーション
  3. 6.5 エンティティの断片の動的識別

アプリケーションによっては、エンティティ全体ではなく、その断片(フラグメント)の識別が必要となる場合があります。そのような断片には、実用的かつ有用であれば(例えば、ある書籍内の特定の表が何度も再利用される可能性がある場合など)、それぞれに個別のDOI名を割り当てることができます。ただし、これが常に可能とは限りません。任意の断片を、その必要に応じて動的に識別したい場合もあるためです。

このような場合には、テンプレートHandle(Handle.netテクニカルマニュアルの第11節を参照)を使用できます。単一のテンプレートDOI Handleを基本式の形式で含めることで、その基本式に対する拡張をいくらでもパターンに従って解決することができます。この場合、各Handleを個別に登録する必要はありません。これにより、たとえば、動画内の無制限の範囲を参照するためにDOI名を使用することができ、各範囲を別々にハンドルとして登録する必要がなくなります。パターンを変更する必要がある場合でも(例えば、動画が移動したり、動画クリップの配信に別の種類のサーバーが使用される場合)、1つの基本DOI名(Handle)を変更すれば、以前に構成された無制限の数の拡張機能が引き続き適切に解決されるようになります。