DOI® HANDBOOK

3.4 DOI名の表示形式

  1. DOIハンドブック
  2. 第3章 DOI名前空間
  3. 3.4 DOI名の表示形式

3.4.1 視覚メディア

視覚的に表示する場合、文脈からDOI名であることが明らかな場合を除き、DOI名の前に小文字の「doi:」を付加すべきです。この「doi:」というラベルは、DOI名自体の値には含まれません。

例: DOI名「10.1006/jmbi.1998.2354」は、「doi:10.1006/jmbi.1998.2354」と表示または印刷されます。

印刷物において、DOI名が実行可能(リンクとして機能すること)であることを読者に伝えるため、登録機関(RA)はHTTPプロキシ形式(3.4.4 HTTPプロキシ形式参照)の使用を選択できます。その際、プレーンなDOI名と、それをオンラインで解決する方法の両方を示す慣習を用いると効果的です(例:「この記事のDOI名は10.1002/prot.999であり、最新情報はWeb上の https://doi.org/10.1002/prot.999 で確認できます」あるいは「... https://doi.org/ ...経由で利用可能です」といった内容を簡潔に表現します)。

「doi:」を先頭に付加した表示形式は、DOIのプレフィックスおよびサフィックスがIETF RFC 3986で定義される「非予約文字」のみで構成されている場合、URI構文と等価になります。

注: この表示形式では、異なるコードポイントやその組み合わせが同様の見た目になる可能性があるため、曖昧さが生じる場合があります。例えば、U+002D(ハイフンマイナス)、U+2212(マイナス記号)、U+2013(エヌダッシュ)は、いずれも似た字形(グリフ)として描画されます。また別の例として、抽象文字「á」は、単一のコードポイント U+00E1 と、コードポイントの並び <U+0061, U+0301> のどちらでも表現できます。3.5 DOI名の提示または交換時における曖昧さの回避と解消項で詳しく述べるように、URI、URN、およびHTTPプロキシ形式を用いることで、これらの曖昧さを解消できます。

3.4.2 URI形式

DOI名を(IETF RFC 3986で規定される)URIとして表現する場合、DOI URIスキーム仕様で規定された「doi」スキームに準拠します。

例: DOI名「10.26321/á.gutiérrez.zarza.02.2018.03」は、URI形式では「doi:10.1006/%C3%A1.guti%C3%A9rrez.zarza.02.2018.03」と表現できます。

3.4.3 URN形式

DOI名を(IETF RFC 8141で規定される)URNとして表現する場合、「デジタルオブジェクト識別子(DOI)の名前空間登録」の規定に従い、「doi」名前空間を使用します。

例: DOI名「10.26321/á.gutiérrez.zarza.02.2018.03」は、URN形式では「urn:doi:10.1006/%C3%A1.guti%C3%A9rrez.zarza.02.2018.03」と表現できます。

3.4.4 HTTPプロキシ形式

DOI名を(IETF RFC 3986で規定される)URLとして表現する場合、そのURLは、文字列"https://doi.org/"と、パーセントエンコードされたDOI名(3.7 パーセントエンコード項参照)を連結して作成するものとします。

例: DOI名「10.26321/á.gutiérrez.zarza.02.2018.03」は、HTTPプロキシ形式では「"https://doi.org/10.1006/%C3%A1.guti%C3%A9rrez.zarza.02.2018.03」と表現できます。

1.5.1 DOIプロキシを用いたウェブリソースへの直接リダイレクト項で詳述した通り、このURLに対してHTTP GETリクエストを発行することで、DOI名が解決(リゾルブ)されます。

なお、「https://dx.doi.org」で始まる他のHTTPプロキシ形式は非推奨(deprecated)となっています。

3.4.5 その他

特別な技術要件を満たすために、特定の表現が合意されることがあります。例えば、ANSI/Sケーブル通信技術者協会の共同規格「ケーブルのためのデジタルプログラム挿入キューイングメッセージ」(SCTE 35:2013)は、(とりわけ)ケーブルTVシステムで放送される番組とともに帯域内にEIDR DOI名を組み入れるための標準的手法を定めています。これは完全ASCII DOI文字列ではなく、コンパクトなロスレスEIDR表現を使用するとともに、DOI名の解決能力も利用します。つまり、帯域外のメカニズムでIDを解決して、さらなるデータを収集します。

shortDOI®サービスを利用すれば、DOI名を短縮して表示することもできます。5.5 shortDOIサービスを参照してください。