7.5 DOIリゾルバの開発
DOIアプリケーションでは、DOIプロキシを使用できます(5.3.1 DOIプロキシ参照)。追加のDOIリゾルバを構築して、追加の方法を用いれば、DOIプロキシの継続的な稼働を妨げることなく、コアDOI名解決システムにアクセスすることができます。例えば、次のことができます。
- 独自のウェブ-DOI名プロキシサーバーを設定する
- DO-IRPプロトコルを使用してDOIシステムに直接問い合わせる。7.5.1 Handleシステムのクライアントソフトウェアの開発を参照。
- DOI REST APIから、HTTPSを使用したDOI名解決サービスにアクセスする。5.3.3 DOI REST APIを参照。
注:解決機能は、JavaScriptなどのスクリプト機能を用いてブラウザに提供することもできます。ただし、言語はプロトコルより早く進化する可能性が高いため、この方法は推奨されません。
解決機能を無料で利用することができるため、DOI®財団から完全に独立してDOIリゾルバを開発できますが、アプリケーションが公共のものである場合に他の人々に当該アプリケーションを知ってもらうため、また開発者と協力してDOIシステムに対する理解を深め、その取り組みを成功に導くため、開発者たちには、アプリケーションについてDOI財団に知らせることを奨励しています。
7.5.1 Handleシステムのクライアントソフトウェアの開発
Handleシステム®のクライアントコンポーネントを開発する組織または個人には、CNRIクライアントソフトウェアとそれに付属する標準インターフェースを使用することを推奨します。Handle.Net®ソフトウェアクライアントライブラリJava™バージョン40は無料で利用でき、これを使用して、必要に応じ個別のアプリケーションとして、または完全に分離したシステムで使用するために、新しい解決クライアントを開発できます。特に、Handleシステムクライアントは、HandleシステムクライアントソフトウェアやGHRとのやり取りにあたり、ローカルHandleサービス(LHS)や、その他のクライアントアプリケーションの正常な動作を妨げないものとします。組織または個人が独自のインターフェースソフトを使用する場合、それらのインターフェースが現行のHandleシステムのインターフェース仕様と互換性を保つようにするのは、その組織または個人の責任です。
注:net.handle.apps.simpleパッケージには、Handleクライアントライブラリの使用方法の例が多数あります。詳しくは、Handle.Netレジストリ管理者()にお問い合わせください。