7.3 識別子スキームの定義
新しい識別子スキームを定義する必要がある場合は、以下を検討してください。
- 不必要な作業はしない(既存スキームの再利用):新しい識別子スキームを考案する必要があると思われる場合は、既存の識別子の再利用で問題を回避できるかどうかを検討する。
- 新しいスキームが必要な場合は、既存のプロトコル/識別子レジストリを利用してスキームを実装できないか検討する。
- 適切なパブリック名前空間宣言にスキームを登録する。
- メタデータスキーマセマンティックマッピングに必要な単純リンクを提供するために、しっかりと整えられたメタデータスキーマを定め、それを公開する。
- コミュニティやビジネスが、スキームを利用する必要のある他者に及ぼす影響を考慮する。
- スキームを利用するにあたっての権利と義務について明確なガイダンスを整備する。
- 永続性を確保するメカニズムを備えた識別子を採用する。
7.3.1 別の識別子スキームの統合
別のスキームの既存の識別子をDOI名の一部として組み込むことを認める構文ルールは、ISO 26324の一部を形成するものではないものとします。このような場合は、以下の点に注意してください。
- 同一の対象物は、それぞれの識別子スキーム内で別個のエンティティとして区別できる程度まで、DOI名と組み込まれる識別子文字列の両方により示されるものとします。
- DOI®システムの中でDOI名は曖昧な文字列です。DOI名に使われる特定の文字列から、他の識別子スキームに関する決定的な情報は推測できません。また、他の識別子スキーム用に設計された非DOIアプリケーションでDOI名を使用できる保証はありません。
- 別スキームの既存の識別子を組み込むことに関する具体的な構文ルールはISO 26324 登録管理機関によって管理されるものとします。