DOI® HANDBOOK

6.2 解決機能の利用と拡張

  1. DOIハンドブック
  2. 第6章 DOIアプリケーション
  3. 6.2 解決機能の利用と拡張

最も基礎的なレベルにおいて、すべてのDOIアプリケーションはDOI名を解決することによってDOI®システムに問い合わせ(クエリ)を実行します。リクエストは、DOI名に関連づけられた全DOIレコード要素、あるいは特定のタイプやインデックスなどのすべての要素を要求する形に構成できます(DOIプロキシのクエリコマンド形式を参照)。アプリケーションは1つ以上の要素タイプを理解し、対応する要素値を解析、評価し、それに基づきアクションを実行します。

DOI名に関連したDOIレコードは、type/valueペアとしてDOIシステムに格納されます(5.1.2 Handleレコード序論参照)。新しいタイプを随時追加でき、値の複雑さは自由に決めてよいため、極めて柔軟でオープンです。type/valueペアには管理用のもの(作成日、権限など)、周知で規格化されたもの(URL、eメール、 10320/locなど)、特定の用途のため登録機関によって作られるもの(例えば、値がバイナリデータや特別な形式をとる文字列となるカスタムタイプ)があります。1つのDOI名に多数のtype/valueペアがあってよく、複数の同じタイプがあってもかまいません。

XMLや他の機械可読データをDOI名に関連付けることによって、マルチプルレゾリューションの有用性はさらに広がり、機能が追加され、コンテンツネゴシエーションの選択肢が増え、リンクトデータ(Linked Data)方式アプリケーションの作成が容易になります。

注:新しいタイプはHandleとしてHandleシステム®に登録すべきですが、この登録が義務付けられているわけではありません。一般的なルールとして、スラッシュを含むタイプ(例えば、10320/loc)は完全なHandleとみなし、スラッシュを含まないタイプ(例えば、URL)はプレフィックスが0.TYPEのサフィックスとみなされます(前の例では0.TYPE/URL)。Handleタイプレコードは構文、構造、場合によってはセマンティクス、その他対応する値フィールドの必要な記述特性を定義することもあります。詳細については、デジタルオブジェクト識別子解決プロトコル(DO-IRP)仕様を参照してください。