DOI® HANDBOOK

3.3 DOI名の表示形式

  1. DOIハンドブック
  2. 第3章 DOI名前空間
  3. 3.3 DOI名の表示形式

文脈からDOI名であることがはっきり分かる場合を除き、DOI名の手前には小文字の「doi:」を付ける必要があります。この「doi:」ラベルはDOI名の一部ではありません。例えば、「10.1006/jmbi.1998.2354」というDOI名は、"doi:10.1006/jmbi.1998.2354"と表示・印刷されます。この表示は、「ftp:」や「http:」と同じように、URI(統一資源識別子)としての表示に関するIETF仕様、RFC 3986の構文に準拠しています。

印刷版では、DOI名が実行可能であることを読者に知らせるため、登録機関はDOIプロキシURL形式(1.5.1 DOIプロキシを用いたウェブリソースへの直接リダイレクト参照)を印刷することもできます。その場合、DOI名とこれをオンラインで解決する方法の両方を表示するやり方(「この記事のDOI名は10.1002/prot.999で、最新情報はhttps://doi.org/10.1002/prot.999からウェブ上で見つかります」または「...https://doi.org/...で入手できます」と手短に伝える方法)を用いると有益です。

注:DOI名のURL形式がウェブページ上のボタンによって表示されている場合は、通常、ウェブブラウザでカーソルをボタン上に移動した際に、DOI名全体が表示されます。

3.3.1 DOI名の特定の表示形式

特別な技術要件を満たすために、特定の表現が合意されることがあります。例えば、ANSI/Sケーブル通信技術者協会の共同規格「ケーブルのためのデジタルプログラム挿入キューイングメッセージ」(SCTE 35:2013)は、(とりわけ)ケーブルTVシステムで放送される番組とともに帯域内にEIDR DOI名を組み入れるための標準的手法を定めています。これは完全ASCII DOI文字列ではなく、コンパクトなロスレスEIDR表現を使用するとともに、DOI名の解決能力も利用します。つまり、帯域外のメカニズムでIDを解決して、さらなるデータを収集します。

shortDOIサービスを利用すれば、DOI名を短縮して表示することもできます。5.5 shortDOIサービスを参照してください。